真甲まつかふ)” の例文
大井は酔人すゐじんを虎がねるやうに、やゝ久しく立ちすくんでゐたが、やう/\思ひ切つて、「やつ」と声を掛けて真甲まつかふ目掛めがけて切りおろした。
大塩平八郎 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)