真如しんによ)” の例文
旧字:眞如
(演説の調にて)法相真如しんによといふといへども之れ仏陀乃至伝教等沙門の頭を写したる幻の塔、夢の伽藍、どうせ人の頭より出たるほどのもの故、学んで悟られぬ筈はおりない。悟といふはやくない徒労。
南蛮寺門前 (新字旧仮名) / 木下杢太郎(著)
平田篤胤ひらたあつたねの俗神道大意に、真如しんによ無明むみやうハ生ズルトイフモイトイト心得ズ、真如ナラムニハ無明ハ生ズマジキコトナルニ、何ニシテ生ズルカ、其理コソ聞カマホシケレ……とあったのを覚えていますが
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)