相身互あいみたがい)” の例文
万一の安否を見てやるのが同宿の相身互あいみたがい、かまわないから、誰か行って弁信君を起して来給え。
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
折ふしおやすみの刻限をもはばからず、突然の騒動、さだめしお驚きも候わんが、亡君内匠頭が仇をすすがん為に吉良殿まで推参いたしたのでござる。さむらいの道は相身互あいみたがいと申す。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
(ほんとうにお可哀相でございますよ、)と婦人おんな相身互あいみたがい、また一倍と見える。
式部小路 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)