相談はなし)” の例文
この頃塚原卜伝は、蔵人のために説服され、忠実な蔵人の相談はなし相手として、療養園にとどまっていた。二人は連れ立って行くことにした。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
何でもあんたの家には大切な品や思いますので相談はなしによっては何せんこともおまへんこう思いましてな、何れ、電車会社の方の
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
「いや、わしの云い方が唐突だから、貴公はびっくりしたかも知れんが、何もこれは決して、突飛な思いつきではない。きわめて合理的に相談はなしは運んで行けると思う」
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「むむ、その辺で折り合ってやるか。相談はなしはついた。おいいっしょにこんか、親方」
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そのとき預ったのが利子もはいってまへんので、もう流れてまんねんけど、何やこうお君はんの家では大切な品もんや思いまんので、相談はなしによっては何せんこともおまへん、と、こない思いましてな。
(新字新仮名) / 織田作之助(著)
だから最初の相談はなしのように、子どもは、貴方にお頼みしたいと申すのですが
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかし武松へも、まだ何らの方針がついたという相談はなしが出ない。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)