“目堰笠”の読み方と例文
読み方割合
めせきがさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
金襴をあざむく美々しい衣裳に白ぐけの羽織ひもをさげ、おもて朧富士おぼろふじ目堰笠めせきがさにつつみ、手には細い竹杖をついていた。それは山手組の頭領ひげの重左。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
目堰笠めせきがさの裡の玄蕃の顔、思わずサッと蒼味あおみざして、耳から垂れたびんの毛がぶるると少しふるえた容子ようす——
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)