目付めっ)” の例文
お前さんの好きな作者の小説もお前さんが読んではなんにもならないのだが、わたしが読めばあの人に可哀がって貰う種を目付めっける種本になるのだわ。
「矢さん。もしか目付めっかって、ごたごたしたら、あなた。あの人の代りになってくれること。わたし、実はもうカッフェーなんかよしたいと思っているの。」
つゆのあとさき (新字新仮名) / 永井荷風(著)
「よっぽど慣れないとなかなか目付めっける訳に行かないんだそうです」
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
須貝 その辺で、車を目付めっけますよ。
華々しき一族 (新字新仮名) / 森本薫(著)
僅々きんきん数時間で目付めっけたのである。
半七雑感 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
二声ふたこえ掛けた。これはしたり、いつ目付めっかったろう。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
「千代ちゃんには、目付めっかったかい」
彼岸過迄 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)