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癩者
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らいしゃ
ふりがな文庫
“
癩者
(
らいしゃ
)” の例文
宿のあるじに聞くと、日本人の吉利支丹の
癩者
(
らいしゃ
)
が百三十人も乗っているので、入港を許可するかしないかで、むずかしい掛合になっているということであった。
呂宋の壺
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
ジュリアンは身を落して
渡守
(
わたしもり
)
になり、
癩者
(
らいしゃ
)
を渡して、偉大なる空想の天に救い上げられるのである。
夢は呼び交す:――黙子覚書――
(新字新仮名)
/
蒲原有明
(著)
ところがいよいよ最後のひとりになったとき、それは身体の崩れかかった
癩者
(
らいしゃ
)
であった。臭気は湯殿に
充
(
み
)
ちて、さすがの御誓いもこの最後の一人で破れるかと思われた。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
昔はこの辺に
癩者
(
らいしゃ
)
など住んでいたのではなかろうか。築地の破れのひまよりは、秋草のしずかにゆらぐ様などみえるのを期待したが、予期に反しておむつの乾してあるのがみえた。
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
“癩者”の意味
《名詞》
ハンセン病(癩)に罹患している者。
(出典:Wiktionary)
癩
漢検1級
部首:⽧
21画
者
常用漢字
小3
部首:⽼
8画
“癩”で始まる語句
癩病
癩
癩病人
癩殿
癩瘡
癩坊主
癩人
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癩患
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