癩殿らいどの)” の例文
義龍は、癩病らいびょうで「癩殿らいどの」と蔭口をいわれたりしているが、宿命の子だけに、性格はつむじ曲りで、智謀も勇もある。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「舅御のかたきぞ。美濃へ斬り入りなば、余の者には眼もくれず、極悪無道の癩殿らいどの(義龍のこと)の首をがけよ。——ただ癩殿の首を眼がけよ。よいか者ども」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「——遅かったッ。この上は今騒いでもぜひないことだ。ひとまず国元へ引き返して、他日誓って、癩殿らいどのの首を討ち取り、亡き入道どのの御無念をはらそうず」
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
親と名のある道三殿を攻め滅ぼした癩殿らいどの(義龍)の部下である。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)