番匠ばんしょう)” の例文
大工だいく番匠ばんしょうというのは徴用工ちょうようこうという意味であった。壁をぬる人をシャカン(左官)というのは、その補佐役ほさやくということであった。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
家をつくり、塔を組む、番匠ばんしょうなんどとは事変りて、これはしょうなき粗木あらきを削り、男、女、天人、夜叉、羅刹らせつ、ありとあらゆる善悪邪正のたましいを打ち込む面作師。
修禅寺物語 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)