その最中、八幡宮の一隅にある、甲良大明神こうらだいみょうじんの前のたちばなの木に山鳩やまばとが三羽とんでくると、お互に食い殺し合って死んでしまった。
俊寛 あの時成親殿は八幡はちまん甲良大明神こうらだいみょうじんに百人の僧をこもらせて、大般若だいはんにゃ七夜ななよの間ぎょうじさせました。
俊寛 (新字新仮名) / 倉田百三(著)