トップ
>
生世話物
>
きぜわもの
ふりがな文庫
“
生世話物
(
きぜわもの
)” の例文
源之助はその若い時にはこのように本格の竹本劇が出来たのに、次第にそれから遠ざかって
生世話物
(
きぜわもの
)
に移って行ったのである。
役者の一生
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
……(あたりを見まわして)まるでこりゃ
生世話物
(
きぜわもの
)
だな。……
上手
(
かみて
)
はおあつらえむきの葦原、下手は土手場で木場につづくこころ、か……。
金狼
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
団十郎
(
くだいめ
)
のすることの方が好きだから——わかりもしないくせに、高尚ぶってるといわれたりしたけれど、もともとお狂言師は、
生世話物
(
きぜわもの
)
をやらなかったからねえ。
市川九女八
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
源之助のような出たとこ勝負の役者には時によって、つぼの外れる所があるが、
生世話物
(
きぜわもの
)
だと成功する率が多い。生活が即舞台となることが出来るから。
役者の一生
(新字新仮名)
/
折口信夫
(著)
“生世話物”の解説
生世話物(きぜわもの)とは、歌舞伎の演目の一種。「生世話」「眞世話」ともいう。当時の町人の生態を描いた現代劇である「世話物」のなかでも特に写実的な演出、演技が濃いものをいう。歴史的資料としても価値が高い。
(出典:Wikipedia)
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
世
常用漢字
小3
部首:⼀
5画
話
常用漢字
小2
部首:⾔
13画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“生世話”で始まる語句
生世話