“瓔珞(やぐら)” の例文
そこには躑躅(つつじ)が咲き残り、皐月(さつき)が咲き、胸毛の白い小鳥は嫩葉(わかば)の陰で囀(さえず)っていた。そして、松や楢にからまりついた藤は枝から枝へ蔓(つる)を張って、それからは天神(てんじん)の瓔珞(やぐら)のような花房(はなぶさ)を垂れていた。
藤の瓔珞 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)