“琶音”の読み方と例文
読み方割合
アルペジオ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かいからしたたる水は、ささやかな琶音アルペジオや半音階を奏した。乳色のもやが河のおもに揺れていた。星がふるえていた。鶏が両岸で鳴きかわしていた。
曲はすべて琶音アルペジオから成っていて、時々一連の旋律が、弱々しいつばさで、その上に浮かび出るのである。その次には「梟と雀」を弾く。この作はいつもきまって当りを取る。火のような効果を与える。
神童 (新字新仮名) / パウル・トーマス・マン(著)
そしてそれらの節奏リズムのまにまに、たな葡萄蔓ぶどうづるがよじ上るように、種々の音楽が高まってくる、銀音の鍵盤から出る白銀の琶音アルペジオ、悩ましいヴァイオリンの響き