狗子いぬ)” の例文
長者つねに供養の時至るごとに一人をして辟支仏に往き請ぜしめた。この使い一狗子いぬい日々伴れて行った。
いつまでも永く狗子いぬのやうに從ひてむ。
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
日々使いに立った者は今の須達しゅだつ長者、狗子いぬは吠えて諸大士を請じたから世々音声美わしく今は美音長者と生まれおり、悪言したのを改過した五百人は今この乞食上りの五百羅漢だと説いたとある。
いつまでも永く狗子いぬのやうに従ひてむ。
海潮音 (新字旧仮名) / 上田敏(著)