牀榻ねだい)” の例文
そして我家へ帰ってみると、黄英はもう家の掃除をして、牀榻ねだい裀褥ふとんの用意をしてあった。それはあらかじめ弟の帰るのを知っていたかのように。
黄英 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
十娘はすぐに出て往ったが、翌日になって崑の家は母屋から火が出て幾棟かに延焼し、几案つくえ牀榻ねだい、何もかも灰になってしまった。崑は怒って蛙神の祠へ往って言った。
青蛙神 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)