爍金しやくきん)” の例文
僕の彼等を忘れたのは必ずしも僕に内在する抒情詩ぢよじやうし的素質のりない為ではない。むしろハンケチに汗をふいたり、夏帽子を扇の代りにしたり、爍金しやくきんしよと闘ふ為に心力しんりよくを費してゐたからである。
鷺と鴛鴦 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)