無声むせい)” の例文
旧字:無聲
そのとき来会者たちは、聖壇の上に、無声むせいの火花のようなものがとんだように思ったということだ。
霊魂第十号の秘密 (新字新仮名) / 海野十三(著)
この故に無声むせいの詩人には一句なく、無色むしょくの画家には尺縑せっけんなきも、かく人世じんせいを観じ得るの点において、かく煩悩ぼんのう解脱げだつするの点において、かく清浄界しょうじょうかい出入しゅつにゅうし得るの点において
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)