“炸弾”の読み方と例文
読み方割合
さくだん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この薬研やげん型の大砲は、差しわたし一尺五寸、重さ五十六カティ、日本の貫目にして六貫七百二十目の炸弾さくだんを打ちだし、八百歩のむこうにある目標を微塵にうち砕くとでござる。
ひどい煙 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
修羅しゅらちまたが想像される。炸弾さくだんの壮観も眼前に浮かぶ。けれど七、八里を隔てたこの満洲の野は、さびしい秋風が夕日を吹いているばかり、大軍の潮のごとく過ぎ去った村の平和はいつもに異ならぬ。
一兵卒 (新字新仮名) / 田山花袋(著)