“炸裂音”の読み方と例文
読み方割合
さくれつおん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
こっちの乗組員は、顔色をかえたが、それはそういう爆発物ではないらしく、炸裂音さくれつおんは聞えず、ただどすんどすんというにぶい小震動が感じられたばかりであった。
火星探険 (新字新仮名) / 海野十三(著)
彼は恐怖にのどがつまり、とたんに芋畑の中に倒れこんだ。炸裂音さくれつおんが空中にすさまじい響きを立てて頭上を過ぎ、女の泣きわめく声がきこえた。ヒロ子さんじゃない、と彼は思った。
夏の葬列 (新字新仮名) / 山川方夫(著)
爆弾の炸裂音さくれつおんを聞きたいものだとあせったが、その期待は、空しく消えてしまった。
空襲葬送曲 (新字新仮名) / 海野十三(著)