潜々声ひそひそごえ)” の例文
近処きんじょのものは、折ふししからぬおうわさをする事があって、冬の夜、周囲まわりをとりまいては、不断ふだんこわがってる殿様が聞咎ききとがめでもなさるかのように、つむりを集めて潜々声ひそひそごえ
忘れ形見 (新字新仮名) / 若松賤子(著)