淺處あさど)” の例文
娘は踊る、山にゐた時、にしきのつづれ、焦げた黄のいろ、簪をまくらに娘はやすみます。草の淺處あさどに水もある。水のあるところでは安らかに、親子二人は生きられるのだと、父のうはばみは喋つた。
末野女 (旧字旧仮名) / 室生犀星(著)