混同ごつちや)” の例文
どうかすると、お妻と混同ごつちやになつて出て来ることも有る。幾度か丑松は無駄骨折をして、お志保の俤を捜さうとした。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
頭に籠を載せた魚賣の女の疳走かんばしツた呼聲やらがたくり車の喇叭らつぱの音やら、また何やらわめく聲叱る聲、其等全く慘憺たる生活の響が混同ごつちやになツて耳に入る。
解剖室 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)