涪江ふこう)” の例文
パミール高原に発する崑崙こんろん山系の起伏する地脈が支那西部に入っては岷山みんざん山脈となり、それらの諸嶺をめぐり流れる水は、岷江みんこう金沱江きんだこう涪江ふこう嘉陵江かりょうこうなどにわかれては
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「されば、涪江ふこうの流れは、数十里の長堤に防がれておるが、ひとたび堤を切らんか、水は低きに従って、あの辺り一円深さ一丈余の湖底と化し、一人も助かるものはあるまい」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そこで五千の鋤鍬すきくわ部隊は、夜陰を待って、涪江ふこうの堤防を決潰けっかいすべく、待機を命じられた。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「いま、涪江ふこう水嵩みずかさは高い。敵の陣地を一すいに洗い流してしまえ」
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)