トップ
>
涕泣
>
すすりなき
ふりがな文庫
“
涕泣
(
すすりなき
)” の例文
彼が法廷に立つてこの状況を語つたとき、被告席から
涕泣
(
すすりなき
)
の声がした。感極つて泣き落したのであらう。神聖にして厳粛なる法廷の空気は動いた。誰だ。
逆徒
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
何の
怨
(
うら
)
みでこのようなムゴイ事をしたかと(
涕泣
(
すすりなき
)
)タッタ一言でよろしう御座いますからキットお尋ね下さいませ(涕泣)……一郎が正気でおりますうちにその人間の事を
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
一郎はこれから私の子供分に致しまして、私の力一パイ立派な人間に育て上げて行きたいと存じますが……
父無子
(
ててなしご
)
と
位牌子
(
いはいご
)
をたよりに、暮すことを思いますと……(
涕泣
(
すすりなき
)
)。
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
“涕泣”の意味
《名詞》
涙を流して泣くこと。
(出典:Wiktionary)
涕
漢検1級
部首:⽔
10画
泣
常用漢字
小4
部首:⽔
8画
“涕”で始まる語句
涕
涕涙
涕垂
涕汁
涕泗