浮雲あぶね)” の例文
浮雲あぶねえ! 馬鹿!」とこの時初めて甚太郎はにくののしったが、さすがに呼吸いきは苦しそうである。しかし黐棹は握っていた。余裕のあった証拠である。熔岩の背後は絶壁である。
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
抜きゃアがったな! さあ切って来い、来られめえ! おっ、浮雲あぶねえ!
柳営秘録かつえ蔵 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
……だがね「爺つあん」実の所はね、紫錦さんは浮雲あぶねえんだよ」
大捕物仙人壺 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「あ、浮雲あぶねえ!」
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)