浮雲あぶ)” の例文
立去りつゝやれ/\危き目にあふものかな何さま親父殿や兄貴あにきは夜道は浮雲あぶなき故朝立にせよと言れしは今こそ思ひ當りたれと後悔こうくわいなして急ぎけり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「あッ、浮雲あぶない! 斬られる斬られる!」鳰鳥は両手を握り締めた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「おお浮雲あぶのうございますこと」松虫は胸を躍らせたが
神州纐纈城 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)