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流寓
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るぐう
ふりがな文庫
“
流寓
(
るぐう
)” の例文
知らぬ他郷に
流寓
(
るぐう
)
するはずもないのですから、来り人とあってはどうで碌なものでないと思われても、彼らにとってはまったく致し方がなかったのです。
融和問題に関する歴史的考察
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
孤高独行、故郷や肉親の縁も薄く、生涯を雲や水にまかせて
流寓
(
るぐう
)
をかさねて来た武蔵も、もうその時は五十歳の半ばを過ぎ
鬢髪
(
びんぱつ
)
には白い霜が見えていたであろう。
随筆 宮本武蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
病人の左右の耳から青龍が出て口より
火焔
(
かえん
)
を吐き、清行に向って云うのに、自分は生前尊閣の
諷諫
(
ふうかん
)
を用いなかったゝめに左遷の
憂
(
う
)
き目を見、筑紫の空に
流寓
(
るぐう
)
して
果敢
(
はか
)
ない最後を遂げたのであるが、今
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
こうして拝見していると、頻りと、所有欲のようなものが動いて、自分も一つ、こんな名幅を持ってみたいという気持はして来ますが——持ったところで、家もなし、席も定まらぬ
流寓
(
るぐう
)
の武者修行
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“流寓”の意味
《名詞》
諸国をさすらい、あちこちにとどまること。
(出典:Wiktionary)
流
常用漢字
小3
部首:⽔
10画
寓
漢検準1級
部首:⼧
12画
“流寓”で始まる語句
流寓落魄
流寓中
流寓艱苦