洲先すさき)” の例文
今、松原の洲先すさきから西へゆく帆影を見まもりながら、滂沱ぼうだと流るる涙に顔をまかせ、彼女は小舟のへりに身も世もなかった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)