池廼家いけのや)” の例文
暦の上では、もう初秋だとは云ふものの、まだ残暑がきびしく、風流を心にたゝむ十数人の男女を打交へた一団にとつて、横浜はまの熱閙を避けた池廼家いけのやの句筵は、いくぶん重くるしさを感ぜしめた。
薄暮の貌 (新字旧仮名) / 飯田蛇笏(著)