江都えど)” の例文
龍子は当年六十五歳、元と豪族に生れしがわかうして各地に飄遊し、好むところに従ひて義太夫語りとなり、江都えどに数多き太夫のうちにも寄席に出でゝは常に二枚目を語りしとぞ。
三日幻境 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
かの人江都えど小田原町辺の魚肆に因みありて往きかいけるが、一日かの家に往きけるおり、みせにありける帳をって、すずろに披閲しけれども、その身に無用の物なれば、熟視するというにはあらず