“汁気”の読み方と例文
読み方割合
しるけ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それからまた、血のしたたる汁気しるけのある不思議な物がこしらえられる料理場もあり、ばかげた恐ろしいはなしをしてくれる老婢ろうひもいた……。ついに晩となる。
大したお金でしたわい! 乾した桜んぼだって、あのころは柔らかくてな、汁気しるけがあって、甘味があって、よい香りでしたよ。……あの頃は、こさえ方を知っていたのでな……
桜の園 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
時間つぶしであり、まためいめい自分で知られる方がよいのだが、大体に日本人の食物などは、近世に入ってから追々と柔かくなり、甘くなり、且つ温かくて汁気しるけの多いものになってきている。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)