毛族けもの)” の例文
自分はまず黒白斑くろしろぶちの牛と赤牛との二頭を牽出ひきだす。彼ら無心の毛族けものも何らか感ずるところあると見え、残る牛も出る牛もいっせいに声を限りと叫び出した。
水害雑録 (新字新仮名) / 伊藤左千夫(著)