歯痕はあと)” の例文
「株などはどうでも構わんが、僕は曾呂崎そろさきに一度でいいから電車へ乗らしてやりたかった」と主人は喰い欠けた羊羹の歯痕はあと撫然ぶぜんとして眺める。
吾輩は猫である (新字新仮名) / 夏目漱石(著)