武士衆さむらいしゅう)” の例文
ここの領主の新免伊賀守の一族からして、一人として、帰って来た者はいないのだ、いくさの後、あの小城へ入っているのは、みな顔も見知らない徳川系の武士衆さむらいしゅうではないかという。
宮本武蔵:02 地の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「ご謀反ことごとく失敗に終り、お味方をした武士衆さむらいしゅうは、あるいは討ち死にあるいは斬り死に、公卿衆は遠島となりましょう。……難をまぬかるる手段は一つ、返り忠ばかりにござりますぞ!」
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)