此方てまえ)” の例文
その破目が大層で、此方てまえへ閉ってます引手の処なんざ、桟がぶらさがって行抜けの風穴かざあなで。
星女郎 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
大袈裟おおげさなのを笑いもしない女房は、その路連みちづれ、半町此方てまえぐらいには同感であったらしい
薄紅梅 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)