此夜頃このよごろ)” の例文
の国へ帰りく船と申す如き心地も此夜頃このよごろに深く身に沁みさふらひしか。ピアノの音、蓄音器の声もせず、波のひゞきのみすごげに立ちり申しさふらふ
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)