正真物しやうほんもの)” の例文
主殿頭はそれを見ると、一度に二けんほど後に退しさつた。そして刀に手をかけてきつとなつた。刀は備前の正真物しやうほんものだつたが、刀鍛冶は蝦蟇を斬るために態々わざ/\こしらへたわけでもなかつた。