櫨子しどみ)” の例文
下畦したあぜの赤き櫨子しどみを根に掘るとかがみゐてさびし高圧線のうなり
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
むら燃えのあけ櫨子しどみを見て過ぐと下りは急きぬ小石蹴りつつ
海阪 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
え崖の櫨子しどみの蕾しゆせて雨のつちしみみ附き見ゆ
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
焼芝に櫨子しどみ燃えたつ高畦たかあぜの下道かへる新入生と母
風隠集 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)