“橘翁”の読み方と例文
読み方割合
きつおう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
しかし、橘翁きつおうさまの始めた薬がこんなにひろまるまでには、そのかげに何ほどの人のほねおりがかくれているとも知れません。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
橘翁きつおうさまの始めた薬はそんな時の役にも立って、町へ集まって来た博労が帰りがけに、よく姉の家へ立ち寄り、いく袋となく高瀬の薬を求めて行くと言います。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
先祖の中に橘翁きつおうさまという人がありまして、毎年の忌日にはかならずその人の画像の掛物を取り出し、それを奥の床の間の壁に掛け、その人の好物であったというくりめしを供えるとか。
力餅 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)