“権十”の読み方と例文
旧字:權十
読み方割合
ごんじゅう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
湧井郷わくいごう博奕ばくち打ち——表稼業は福知山から積出しの船株持ち由良ゆらの伝吉の荒格子へ飛び込んで来たのは、馬子の権十ごんじゅうであった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
 三時ごろ水がさっぱり来なくなったからどうしたのかと思って大堰の下のわかれまで行ってみたら権十ごんじゅうがこっちをとめてじぶんの方へけていた。ぼくはまるで権十が甘藍かんらん夜盗虫よとうむしみたいな気がした。
或る農学生の日誌 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
醤油船しょうゆぶね権十ごんじゅう
旗岡巡査 (新字新仮名) / 吉川英治(著)