“湧井郷”の読み方と例文
読み方割合
わくいごう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
湧井郷わくいごう博奕ばくち打ち——表稼業は福知山から積出しの船株持ち由良ゆらの伝吉の荒格子へ飛び込んで来たのは、馬子の権十ごんじゅうであった。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
ここは湧井郷わくいごうで、わっしは由良の伝吉という者、昨日の朝乾分こぶんの奴が、鷺ヶ淵から貴方をお救い申して来たのでごぜえます——見れば柳端の先生のご舎弟、わっしあびっくり致しやした。
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
お珍しゅうございます。鐘巻自斎様、わっしは由良の伝吉でごぜえます——とだけでは、お覚えはございますめえが、つい後月、丹後の湧井郷わくいごうで、河の中へお前さんのために、逆とんぼを
剣難女難 (新字新仮名) / 吉川英治(著)