極寒ごっかん)” の例文
なにしろ、極寒ごっかんの地帯における吹雪ときたら、そのものすごいことは、ちょっと形容のことばが見つからないくらいだ。
地底戦車の怪人 (新字新仮名) / 海野十三(著)
その妹の鈴も、この剣山に同獄しておりましたが、極寒ごっかんのうちに、凍死してしまいました。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いい塩梅あんばいに、こういうほとんど無人の境で、極寒ごっかんの北風と闘いながら冬を越すことが好きだという地質学者がいて、その研究者の努力によって、北満の永久凍土層の性質もだんだん分ってきた。
永久凍土地帯 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
空間漂流器に身体をまかせて、極寒ごっかんのまっくらな空間をあてもなくただよっていた六号艇の乗組員たちは、六名の犠牲者をのぞいて、全部僚艇に助けられた。
怪星ガン (新字新仮名) / 海野十三(著)
極寒ごっかんに入る。
剣の四君子:02 柳生石舟斎 (新字新仮名) / 吉川英治(著)