棠助たうすけ)” の例文
当時伊沢氏の子供は榛軒の棠助たうすけが四歳、常三郎が三歳であつた。益は棠助を乳母に託して、自ら常三郎を養育してゐたのであらうか。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
丸山の棠軒が家には、此年九月二十一日に嫡男棠助たうすけが生れた。棠軒公私略に「己未九月廿一日夕男子出生、名棠助」と云つてある。即今のめぐむさんである。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
柏軒の長女しうは此年に生れた。是より先長男棠助たうすけが生れたが、其年月を詳にしない。並に狩谷氏しゆんの出である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)