棄去すてさ)” の例文
しかしわたくしは大正十二、三年の世にあってたまたまこれを聞くに及んで、そのままこれを棄去すてさるに忍びない心地がした。その理由と合せてここにこれを記する所以ゆえんである。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)