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梲
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うだつ
ふりがな文庫
“
梲
(
うだつ
)” の例文
長「兼公、
手前
(
てめえ
)
は
然
(
そ
)
ういうけれどな、
拵
(
こせ
)
えた当人が
拙
(
まず
)
いと思う物で銭を取るのは不親切というものだ、何家業でも不親切な了簡があった日にア、
梲
(
うだつ
)
のあがる事アねえ」
名人長二
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
もう五十になっても、
梲
(
うだつ
)
があがらないのですから、自分の生れた三村屋が恋しくもなるでしょう
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
一生苦労をしても
梲
(
うだつ
)
があがらないと覚って、両国の広小路に三軒分もありそうな水茶屋を開き、
御贔屓
(
ごひいき
)
の
檀那
(
だんな
)
方の後押しで、商売を始めましたよ、それが当って、近頃は大変な繁昌だ
銭形平次捕物控:242 腰抜け彌八
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
これは、
賭博遊
(
てなぐさみ
)
が好きで
久離
(
きうり
)
切
(
き
)
られ、三河町で器用から思ひついた、細工物をして居ります。もう五十になつても、
梲
(
うだつ
)
があがらないのですから、自分の生れた三村屋が戀しくもなるでせう
銭形平次捕物控:059 酒屋火事
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“梲(うだつ)”の解説
うだつは、東洋伝統家屋の屋根に取り付けられる小柱、防火壁、装飾。本来は梲と書き、室町以降は卯建・宇立などの字が当てられた。中国では中南部都市部で隣家端側の漆喰塗り外壁を二階部や屋根上に延長し、黒瓦を載せる。
(出典:Wikipedia)
梲
漢検1級
部首:⽊
11画