桑名城くわなじょう)” の例文
さて、眼前がんぜんにまだ一攻ひとせめいたす桑名城くわなじょうもござるゆえ、ゆるりとお話もいたしかねるが、お迎えもうしお返しせねばならぬ一品ひとしな
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このへんに討死うちじにしているやつらは、おおかた滝川一益たきがわかずますの家来で、ツイきのうまでは、桑名城くわなじょうでぜいたく三昧ざんまいなくらしをしていた者ばかりだからな。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
海辺へはしれば海の中から、金鼓きんこを鳴らして追いまわし追いまわし、とうとう桑名城くわなじょうまでふくろづめに追いこんだ。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)