かへ)” の例文
道は白々と広く、夜目には、芝草のつて居るのすら見える。当麻路たぎまぢである。一降りして又、大くだりにかゝらうとする所が、中だるみにやゝひらたくなつてゐた。稍繁つたかへの木の森がある。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ほんの苗木ぢやつたかへが、此ほどの森になつたものな。畏かつたぞよ。
死者の書:――初稿版―― (新字旧仮名) / 折口信夫(著)