柱頭キャピタル)” の例文
柱頭キャピタル軒縁アーキトレイヴ彫刻帯フリーズ軒蛇腹コーニス、更にその上の三角破風ペディメントさえも、まだ見られるけれども、その他の側では、それ等のものはすべていたましく崩れ落ちて
パルテノン (新字新仮名) / 野上豊一郎(著)
古代ギリシャ建築の明美な柱列コラムを見た時、心を打れ、何はともあれ、アカンサスの葉で飾られた精緻な柱頭キャピタルと、単純で力強い柱台ベイシスとに注意を向けた如く、学徒が、狂暴な程
われを省みる (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
バルザックは柱頭キャピタルのない大柱列のようね、しかもその柱はびっしり並んで太くて比較的柔い石の質で、彫刻の刻みめの深い彫りかたで万象の物景がうごめくように彫られています。
柱頭キャピタル、フィディアス等々を克服するのは容易のわざでありません。
写真に添えて (新字新仮名) / 宮本百合子(著)