林助りんすけ)” の例文
林助りんすけの一番上の娘の子、八歳になる光子みつこの手を引き、すこし大きな荷物になりそうだったので、「中学生」の俊次を、ともにつれた。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
お次さんが奉公している縁故から、弟の林助りんすけも、検校のおやしきへ、住み込むようにしてもらったわけだが……実はその林助からは、ここ二月余りも便りがない。
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
長屋の中央にある井戸端で、かんかんと照りつける秋のを浴びながら、マンと、兄林助りんすけの女房チヱとが、二人、話をしている。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
と、林助りんすけは頭をかかえて
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「マンさん、あんたもどうやら、出心でごころがついたようにあるねえ。あにさんの林助りんすけさんは、関門の方に行ってなさるということだが、元気にしてりんさるかね」
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
林助りんすけ悦之進えつのしん
梅里先生行状記 (新字新仮名) / 吉川英治(著)