東南風たつみかぜ)” の例文
きのうから季節はずれな東南風たつみかぜが吹き出したので、かねて孔明が云いのこして行ったことばを思い出し、にわかに、趙雲ちょううん子龍をやって
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
すでに宵闇は迫り、江上の風波はしきりとれていた。今暁からの東南風たつみかぜは、昼をとおして、なおもさかんに吹いている。
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
東南風たつみかぜをうけて来るので、彼方の機船隊が近づいて来る速度は驚くほどはやかった。すでに団々たる艨艟もうどうは眼のまえにあった。——と、ふいに異様な声を出したのは程昱で
三国志:08 望蜀の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「オオ、東南風たつみかぜだ」
三国志:07 赤壁の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)